自作ジオラマは制作にかなりの時間は必要となりますが、こだわればこだわるほどに仕上がりが良くなるものなので、若い人からお年を召した方まで、幅広い世代の人たちに人気のある趣味の一つとなっています。自分が再現したい現実の風景や、実際にはない想像の中の風景を三次元的に表すという自作ジオラマの特性から考えると、表現技術を高めることが出来上がりの満足度を大きくするために肝心なのは当然のことと言えるでしょう。
そんな自作ジオラマの基本的な技術として大事にするべきなのは、模型のサイズに気を配ることです。表現したい風景によって配置する模型の種類は当然変わってきますが、それらのサイズのバランスが崩れていると、リアリティを大きくそいでしまうことになるからです。
極端な例を挙げると、現実の風景を作っているはずなのに、建物と比べて人物の模型が大きすぎると、まるで巨人が登場したかのような違和感が生じてしまうといったようにです。ただ現実的なサイズのバランスを守るだけではなく、奥行きを表現するために、前よりも後ろの模型を小さくするというやり方はむしろ効果的です。